• 生寿会の透析治療について

代表ごあいさつ

salutation

どこまでも患者さんに
伴走します。

透析医療は、患者さんの高齢化に伴い介護の必要性の急増という課題に直面しています。一方、透析患者総数は近い将来ピークアウトし、今後減少すると見込まれています。このような大きな変化に向けて、生寿会は透析部門と在宅診療部門が協力して透析患者さんを支えていきたいと考えています。
生寿会では質の高い透析医療を提供するとともに、近年はリハビリテーションにも注力してきました。リハビリテーションを行うことはもちろんのこと、訪問看護・介護のチームを擁する訪問診療部門と協力することで、透析患者さんの在宅療養を力強く支えていくことができると考えています。
また、生寿会では、病院、老人保健施設、有料老人ホームなどを運営し、複合的な医療・介護サービスを提供しています。患者さんが在宅療養・通院透析が難しくなった時には生活と透析医療をともに提供できる上記のような施設を状況に合わせて利用していただくことができます。その際は、医療ソーシャルワーカーが患者さんとご家族のニーズを丁寧にすくい上げ、望ましい方向性を導き出すお手伝いをさせていただきます。
透析治療は長く続けていく必要がある点で生活の一部であり、様々な困難を伴います。リハビリテーション部門・訪問診療部門・生活の場の提供などはすべて患者さんの人生に伴走するためにあります。私たち生寿会は多職種で協力して、患者さんとご家族の心と体の健康を守るべく、どこまでも伴走していきたいと考えています。

医療法人生寿会 理事長

島野泰暢

生寿会の透析医療の目標は、医学的にしっかり透析医療を行うことはもちろんですが、いかに患者さんに苦痛なく、健康な生活を長く維持できるようにすることです。
1972年に人工透析公費負担制度が施行され、透析患者さんは経済的に安心して透析を受けることができるようになってきました。糖尿病性腎症からの透析患者さんの増加で多くの患者さんが透析導入となりました。その方々が、徐々に高齢化し、透析通院困難あるいは介護施設で透析が必要な時代になっています。当法人では、老人保健施設や有料老人ホームを併設しております。入院施設としては、かわな病院、五条川リハビリテーション病院を備えています。日中は仕事や趣味などで、時間を使いたい方に対しては、夜間透析も行っています。
それを共に支えるスタッフには、働きやすい環境を整えています。残業が少ないことや保育園が併設しており子育てしながらも仕事がしやすいなど、当法人ならではの特徴があります。
また、新型コロナウイルス感染症のような未曾有の感染症に対しては、日常的感染対策をすることで大半は予防できることを経験しました。透析センターでは、手洗いや隔離透析で対応し、発症された患者はかわな病院や五条川リハビリテーション病院の入院加療で乗り切ってきました。
当法人の透析医療は、透析を受けられるみなさんに苦痛なく、今の生活を長く維持できるように寄り添っていきます。一緒にがんばりましょう。

医療法人生寿会 専務理事

石田治

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生寿会グループの
透析治療の特徴

Features

※施設によってサービスが異なる場合があります。詳細は各施設へお尋ねください。

設備・サービス

1回4~5時間の透析を週3回、長い期間通っていただくため、自分に合った透析施設を選ぶことが大切です。生寿会グループでは貴重な時間を有意義に過ごしていただけるよう、さまざまなサービスで患者さんの治療生活を支えます。

・専用福祉車両での送迎

ご自宅から施設までの無料送迎サービスを行っています(昼透析のみ)。車いす対応の車両も完備しています。

・院内Wi-Fi

お手持ちのスマートフォン、タブレット端末を使って無料でインターネットに接続できます。

・ベッドサイドTV

透析治療中、寝たままでもテレビを視聴できます。

・環境整備

毎透析終了後、次の患者さんが快適に過ごせるよう清掃をはじめベッド周りの環境を整えています。

・夜間透析

お仕事後でも通いやすいよう、22:30や23:00までの夜間透析を実施しています。

各種ケア・指導

透析治療を受けながら毎日を元気に過ごすためには、自己管理やケアがとても大切です。
合併症のない透析生活を続けていただくために、食事や水分の取り方、運動などの日常生活の注意点などを説明しています。
生寿会グループでは、フットケアの研修を受けた看護師などが、計画的に足病変の予防や早期発見に力を入れ、患者さんご自身でのシャントや足の洗い方などもお伝えしています。
災害時や院外でシャントから出血した場合でも、適切な対応ができるようシャントの自己止血指導も行っています。

合併症対策

透析治療は腎機能の一部の治療です。治療できない部分は薬で症状を抑え、これ以上悪化しないようにしていますが、透析療法を続けているとさまざまな合併症が起こることがあります。生寿会グループでは定期的に腹部CT、腹部エコー、心エコーを行い、合併症の早期発見に努めています。

血管外科

糖尿病性腎症の増加、生存率の長期化、透析導入年齢の高齢化、透析期間の長期化に伴う、シャント作成手術が困難な患者さんが増加しています。シャントは患者さんにとって不可欠な命綱です。
かわな病院 シャント血管外科センターでは腎臓内科・循環器内科・血管外科および看護師・臨床工学技士・放射線技師で連携をとり、患者さんが安心してシャント専門治療を受けられるよう体制を整え、優秀なスタッフとともに最新の医療設備を充実させ、診察当日に手術日程の決定が可能です。患者さんのご希望にできる限り沿う形での手術を行えるよう心がけております。新規作成、閉塞症例を含め、可能な限り迅速に対応いたします。

水質管理

生寿会グループでは先進の透析液清浄化技術を導入しています。従来の血液透析のほかに透析液を清浄化して補充液とする血液透析濾過法(online-HDF)ならびに一定間隔で透析液を補液する間歇補充型血液透析濾過(I-HDF)をおこなっています。これらの治療法により透析患者さん特有の合併症の改善を目指しています。

システム

透析支援システムによる全自動透析は、電子カルテとシームレスに連携し、透析業務全般を最適化しています。日々刻々と変化していく患者さんの状態はモニタリングされ、効率を求めるだけの治療ではなく、快適な透析治療を実践しています。

感染対策

スタッフ、患者さんの手指消毒や検温を実施し、毎回透析後のベッド周りを清掃・消毒しています。
また個室透析室の設置や、24時間換気による空気清浄や温度管理、CO2濃度のモニタリングを徹底し、院内の感染予防を行っています。

生寿会グループの
総合サービス

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※施設によってサービスが異なる場合があります。詳細は各施設へお尋ねください。

電子カルテの情報共有

透析患者さんの高齢化に伴い、ADL(日常生活動作)低下、合併症のため通院困難となる方もいらっしゃいます。かわな病院や五条川リハビリテーション病院へ入院し、透析を続けながら他の治療やリハビリなども可能です。

生寿会グループでは患者さんの情報を電子カルテで共有し、現場での情報提供や受診情報の把握など、スムーズな連携体制を整えています。

介護が必要な高齢者が住み慣れた地域で健やかに暮らしていただけるよう、常勤医師が医学的管理を行い 介護、看護、リハビリテーションなど、専門スタッフによる総合的ケアサービスを提供する施設を運営しています。

そのほかショートステイ、デイケアのサービスもご利用いただけます。

近隣にお住まいの患者さんは、透析がない日でも通所や在宅でのリハビリテーションをご利用いただけます。患者さんにとって運動はとても大切です。リハビリで自身をつけ、できる能力を引き出し、日常生活へつなげていけるようお手伝いします。